2023年5月、両親とともに自宅で倒れているのが見つかり、緊急搬送された市川猿之助さん。歌舞伎役者としてはもちろん、市川猿之助 ドラマやバラエティー番組でもその存在感を見せつけ、お茶の間の人気者として知られてきただけに、とてもショッキングなニュースとなりました。市川猿之助 ドラマの表現力は高く、作品の中でも重要な役どころを任されることが多かった印象もありますね。今日は、そんな市川猿之助 ドラマのハマり役を5選、厳選していきたいと思います。
市川猿之助 ドラマのハマり役5選!
『龍馬伝』で演じた今井信郎役
2010年、名前が市川亀治郎だった頃に演じた『龍馬伝』の今井信郎役は、多くの反響を呼びました。福山雅治さん演じる主人公・坂本龍馬を暗殺する重要な役どころということで、その存在は善悪を超えるともいわれていました。誇り高きラストサムライを、その品格と哀愁漂う表現力で、見事に体現していましたね。
『ブラックペアン』で演じた西崎啓介役
猿之助さんは2017年、歌舞伎の舞台で左腕開放骨折の重傷を負うケガに見舞われています。その後、復帰作として市川猿之助 ドラマ出演したのが、二宮和也さん主演のドラマ『ブラックペアン』でした。「個人的に優秀なお医者様とお会いできたので、役作りに活かしたい」とユーモアたっぷりに意気込んだのが印象的でしたね。理事長選で勝つべく死に物狂いになる姿は、憎たらしくもあり迫力のある演技だと話題に。歌舞伎の舞台を彷彿とさせる圧巻の表現力は、見ていて惹き込まれてしまいましたね!
『半沢直樹』で演じた伊佐山泰二役
いとこである俳優・香川照之さんと共演を果たしたドラマ『半沢直樹』では、香川さんに負けない顔芸と熱演ぶりを見せた、市川猿之助さん。東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山泰二役として、「詫びろ!」「土下座野郎!」という流行語も飛び出したほどの”怪演”ぶりに、歌舞伎役者としての底力を見せつけられたような気にもなりましたね。
『鎌倉殿の13人』で演じた文覚役
2022年、俳優・小栗旬さんが主演を務めた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で猿之助さんが演じたのは、謎の僧・文覚。このとき、「平家じゃ」というセリフを連発するシーンがあったのですが、それが前述した『半沢直樹』で飛び出した名ゼリフ「詫びろ!」の連発パターンと同じだったことから、視聴者の間では「絶対に狙ってる!」と話題になりました。文覚は最終回にも登場し注目を浴びましたが、鎌倉殿の13人 キャスト・猿之助さんの迫真の演技に圧倒されたという人も多かったことでしょう。
『JIN-仁-』で演じた中岡慎太郎役
TBSの開局60周年を記念して放送される大沢たかお主演のドラマ『JIN -仁-』で、坂本龍馬の盟友・中岡慎太郎を演じた猿之助さん。前述した『龍馬伝』では坂本龍馬を暗殺する役を熱演した猿之助さんですが、翌年には坂本龍馬とともに斬られる役を務めるという皮肉な偶然が重なりました。このキャスティングは、スタッフの遊び心もあったのではないかといわれていますよ。
まとめ
市川猿之助 ドラマへの復帰は絶望的とみられる中、やはりその迫真の演技力や表現力、画面の向こうで見せるリアルな表情は、ほかの俳優には出せない深みがあるのだということを、痛感させられます。これだけハマり役があって、それぞれの世界観を最大限に表現できる歌舞伎役者兼俳優の市川猿之助さん、今後どのような活動をしていくのか、その姿が見守られます。